その人の本当がわかる瞬間とは

ビジネス

コーヒーもってきたよ

一緒に飲もう

まあ話を聞くから

『良い人』ってどんな人ですか?

あなたの周りの人たちはみんな『良い人』ですか?

私もそんな『良い人』でありたいと常々思っております

では、そんな自分が本当にどんな時でも『良い人』でいられるでしょうか?

もし、何か事件に巻き込まれたり、逃げなければいけない時にいつものように、優しい『良い人』でいられるでしょうか?

正直、自信がありません

今回は昔テレビで見たスゴイ『良い人』を紹介させて下さい

 

注意

ソースを探したのですが、一切見つかりませんでした

私の勝手な記憶違いからの創作かもしれませんからご注意下さい

テレビに映った突然の事件

どこか外国の市議会議場だろうか

議場の全景を取るための固定カメラの映像がテレビに映っていました

その議長席に40代とおぼしき男が立っています

少し普通じゃなかったことは

『ライフルを手に持っていた』

 

これは、私が20代の頃に見たテレビ番組の一コマです

海外の事件事故にナレーションを入れてダイジェストでいくつも見せる

そんな番組がとても流行っていて人気がありました

当時はyoutube等の動画サイトなどはありません

今はそれに取って変わられてますよね

時代を感じます

壇上の男

男はライフルを両手で持っています

ただし銃口は天井を向いた状態です

議場を見ると、議員らしき多くの人々が机の下に隠れています

人によっては通路に出られるかをうかがっている人もいる

かなり緊迫した様子が伝わってきます

突然の訪問者

その緊迫の会場に向かって左側の扉がゆっくりと開いた

制服らしき男が扉を開けて室内をのぞき込む

そして、さらに首を伸ばして議長席を見る

警備員はライフルを持った男と目があう

ライフルの男は興奮気味にライフルを振り上げて何かを言っている

出ていくようにうながしているのだろうか

警備員の男はゆっくりと扉を閉めていなくなった

隠れている議員たちの失望が画面からも伝わってきます

警備員再び現れる

緊迫の時間が続いています

するとゆっくりとまた左手の扉が開いてきた

そこにさっきの警備員がまた現れた

固定カメラから編集でアップにしたのでしょう

解像度がかなり悪い状態で警備員の手元がアップにされる

その両手には

紙コップのコーヒーが両手に握られていた

彼はどこまでもゆっくりと、それでいて平然と室内に入ってくる

背中を使って扉を閉める

ライフルの男はまた興奮して喚き散らしている

男はまるで友人に会いに行くように壇上に上がっていく

そして、テレビにはこんなテロップが書かれた

 

「コーヒーもってきたよ

一緒に飲もう

まあ話を聞くから

 

コーヒーを男に手渡した

警備員は先にコーヒーに口をつける

ライフルの男があっけにとられているのが画面越しでもよくわかった

そして、本当に世間話を始めた

奇妙な世間話

警備員は前のめりに真剣に話を聞いた

まるでライフルが目に入っていないかのように

時折、会話で笑顔まで出てきた

警備員はタイミングを見て

両手を議席に向かって広げるジェスチャーをした

議員が地面に転がってるのもつらいだろうから、部屋から出てもらったら

そんな事を言ってるのだろうか

ライフルの男がそれに了承しているように見える

議員たちは慌てて部屋から逃げる者もあれば、そのままとどまって隠れている人もいる

 

奇妙な二人の世間話はどこまでも続く

ですが、その会話も終わりが近づいてきました

警官隊が到着

警備員の男が外に注意を向けた

どうやらパトカーのサイレンの音が聞こえているらしい

男に何やら話しかける

真剣に

優しく

そして背中をポンポンとたたくとライフルの銃身を握って男から受け取った

警備員はそのまま手に銃身をもってライフルを運ぶ

警官隊が入ってきた

立てこもった男を逮捕しようと詰めてくる

すると

警備員はそれを制止する

そして銃身が握られたライフルを警官に突き出して手渡した

もう、この男に何の危険がないと訴えるかのように

そのままライフルの男は確保されることなく、警備員と一緒に議場を後にした

あのコーヒーを両手に入ってきた、その扉をくぐって

 

こうして議場が静寂に包まれました

すると、最後まで隠れていた議員らしき男が歩きながら固定のカメラからフレームアウトしていった

何度も何度も議長席を振り返りながら

 

最後までお読みいただきありがとうございます

こころが変われば世界が変わる

人生のこの瞬間に感謝を

 

「このストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。」

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