鍼灸院経営のジレンマとは

鍼灸師とは

もし、目の前の患者さんが、

私の最愛の家族だったら?

私のするべき事は?

私の『こころ』は何と言っている?

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『鍼灸師』を目指すあなたへ

私は鍼灸師の家に生まれて、

10歳から鍼灸院で仕事の手伝いをしてきました

そして、はや40年以上が過ぎました

その間に多くの患者さん、

多くの鍼灸師の先生たちを見てきました

私の目線の中で『鍼灸師』とは何か?

いろいろと多くの発見や経験がありました

その『ヒトコト』をお伝えしたします

なぜ患者さんは鍼灸院に来院するのか?

患者さんはなぜ、鍼灸院に来院するのでしょうか?

『病気』があり、これを治したいと思って来院します

当たり前ですよね

では、どうして鍼灸院なのでしょうか?

  1. 以前に同じ病気が鍼灸治療で治った
  2. 最初に病院の低額の保険診療を受けたが治らなかった
  3. 友人に相談したら鍼灸治療を勧められた
  4. 症状があっても原因不明で『東洋医学』に頼った

ここからも分かる通り、

症状だけに注目した施術はあまり効果が期待できません

患者さんは、症状への対処療法は

保険診療等の低額な施術や治療はすでに試みてます

ですので、原因をしっかりと探った施術が必要です

患者さんが早く元気になると

鍼灸治療の実費診療は保険診療に比べると、

国の肩代わりがないです

その分、患者さん負担は高額になります

ですので、鍼灸院の先生は

患者さんの『主訴』(治したいこと)を、

いち早く治す事に努力を惜しみません

出来れば一回で治せればと思って全力です

 

勘の良い方はお気づきですね

患者さんは治ったら、

鍼灸院に来る必要はなくなります

美容院のようにまた髪が伸びたからと

定期的に来る施設ではないのです

腕が良い先生であればあるほど、

患者さんはすぐに元気になります

結果、新規の患者さんを迎え続けないと、

患者さんの数は減っていくというジレンマに陥ります

保険診療の限界

では、保険診療の現場はどうでしょうか

一回の治療費が数百円と毎日通う事にも負担がとても少ないです

患者さんがリピートするハードルはとても低いです

 

鍼灸師は普段から効果を最大化できる施術を考えるクセがついています

ですので、整形外科のリハビリや柔整の施術を見ると、

まだ出来る事があるのでは?

と感じます

 

例えば、足の捻挫

運動療法と並行して

  1. 内臓を活性化させ疲労物質の除去
  2. 大血管の流れを促進させる
    • ケガが治るための細胞の材料を最大限患部に運搬させる

他にもいろいろと思いつきます

 

もちろんこんな事は、

リハビリの先生も柔整の先生も誰でも分かっています

でも出来ません

なぜなら、保険の範囲を逸脱するからです

同じ継続した施術を、

ゴールへの最短距離なのかと疑問を持ちながら、

同じ患者さんに、

同じ保険の範囲内の施術を毎日繰り返します

 

ここで勘違いして欲しくない事は、

リハビリの先生、柔整の先生、

共に全力で患者さんに向かっています

彼らの考えるゴールに向かっての理想の治療が、

保険という括りの中でしか出来ない事が問題なのです

『初心』に返る

話を鍼灸院に戻します

  1. 鍼灸院を運営することを考えるなら、患者さんがリピートして売り上げが増えて欲しい
  2. 患者さんは『主訴』が治れば来院する必要がなくなる

鍼灸院を経営するとこのジレンマに陥ります

こんな時は胸に手をあてて『初心』に返ることです

なぜ、『あまた』ある職業からあえて鍼灸師を選んだのか

ここに全ての答えがあります

 

患者さんの『こころ』からの笑顔が見たい

 

そして気持ちを整えたら

自分の『こころ』に、こう尋ねて下さい

 

「もし、目の前の患者さんが、

私の最愛の家族だったら?

私のするべき事は

私の『こころ』は何と言っている?

 

最後までお読みいただきありがとうございます

こころが変われば世界が変わる

人生のこの瞬間に感謝を

 

今後も自分が鍼灸に、

40年以上かかわって得た知見を

皆様にご報告できればと思っております

今後ともよろしくお願いします

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