お父さんは大事な家族の防波堤

笑い

このエージェント『黄昏』(たそがれ)、

クールに決めてみせる

家庭内ミッションを絶対に完遂させる キリッ

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家族円満でハッピーな日々

皆さんの中に、小さなお子さんをお持ちの方も

いらっしゃるでしょうか?

毎日、いろいろな事が起こりますよね

家族みんなが笑顔で楽しい毎日なら良いのですが、

距離が近いだけにいろいろな事が起こります

時には嵐の航海となる事もあるでしょう

そんなとき、お父さんの責任は重いのです

小学校入学を控えて

悟(さとる)と仁美(ひとみ)は結婚10年目

子どもにも恵まれ、娘の芽衣(めい)は保育園の年長さんです

来年の春には小学校の入学を控えています

芽衣はおおらかで集中力が長続きしない気質でした

 

仁美は、小学校入学への準備に余念がありません

保育園の先生やママ友からいろいろとアドバイスを受けています

文字と数字に慣れる事

これが、小学校生活のスタートダッシュを決めると考えていました

絵本を図書館から大量に借りて読み聞かせをがんばっていました

ですが、芽衣はどこ吹く風

それよりもお人形で遊んだり、

お絵描きをする方がずっと好きだった

絵本タイムのギスギスした空気は悟にも伝わっていた

 

悟はそんな様子を見かねて、

横から声をかけた

「まだ本はいいんじゃないの?

小学校に上がってからで

芽衣はお絵描きとか好きなんだから。」

ギスギスした空気を払拭しようと、

気を使ったつもりだった

このパンパンに膨らんだ仁美のストレスの風船はどうなったか?

皆さんのご想像の通りです

家族だけに逃げ場なし

悟は見事に仁美の地雷を踏み抜いた

仁美は悟の非協力的な態度をなじった

途中からは過去をタイムトラベルしながら、

悟の今までの問題行動をこれでもかと責め立てた

悟は、ただただそれを聞いて耐えるしかなかった

仁美は怒りが収まるどころか、

自分の言葉で火に油を注いだ

責める仁美が先に根負けした

芽衣を連れてリビングを出て行った

扉を乱暴に閉める大きな音と共に

 

静かになったリビングに悟は一人残された

仁美が怒ることも分かる、

でも自分がそこまで悪いのかとも自問自答

確かに仕事で家にいる時間は短い

でも家族を思ってやってるのに、

この仕打ちはどうなんだ

 

思考の堂々巡りは、

イライラとした気持ちの火種になった

怒りは怒りを呼ぶとはこの事だろう

夫婦のお互いに引くに引けない『全面戦争』はもう目の前です

 

そんな時、ソファで手に何かがぶつかった

一冊の漫画単行本だった

それは『SPY×FAMILY』だった

なりきり『SPY×FAMILY』

SPY×FAMILY - Wikipedia
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典より

ロイド、ヨル、そしてアーニャ、この3人の赤の他人が、

それぞれの思惑を持って、

一つ屋根の下で偽りの家族を演じる

悟はこの漫画がとても好きだった

コメディー、アクション、サスペンスが共存

そして何より、赤の他人同士が家族愛を育んでいく過程

本当に素晴らしい作品だ

 

悟のヒートアップした頭にロイドの姿が浮かんだ

気づけばソファに腰掛けながら、

目の前のテーブルに両肘を着き、

重ねた手の甲の上に顎を乗せて思案している

なりきりロイドだろうか

 

もし、敏腕エージェント黄昏(たそがれ)だったらこの場面、どう切りぬける

言葉でヨル(仁美)を打ち負かすか?

そもそも、打ち負かすことに意味はあるのか?

勝って得るものは何だ

オレの『自己満足』でしかないじゃないか

負けたヨル(仁美)はどうなる

余計ストレスを溜めるよな

そのストレスのはけ口はどこに行く?

 

「アーニャ(芽衣)じゃないか!」

 

ロイド(悟)は、声が出ていた

アーニャ(芽衣)が責められ、

むせび泣く姿が脳裏に浮かぶ

(まあ実際のヨルさんはそんなことしないけど)

っと冷静なツッコミも脳内で展開

 

ロイド(悟)は重ねた手の甲の上に額を乗せて考える

これは絶対に避けなければいけない

ヨル(仁美)だってアーニャ(芽衣)を思ってこそ頑張ってる

それを支えるのがエージェント『黄昏』(悟)の使命じゃないか

 

怒りの炎はすっかり鎮火していた

やるべきことが明確になり、

頭もクリアーだ

 

このエージェント『黄昏』(たそがれ)、

クールに決める

家庭内ミッションを絶対に完遂させる キリッ

 

悟本人は敏腕エージェント『黄昏』のつもりみたいです

まあ実際はダンディー気取った『フランキー』が良いところでしょうけど

 

悟一家に幸多からんことを

 

最後までお読みいただきありがとうございます

こころが変われば世界が変わる

人生のこの瞬間に感謝を

 

「このストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。」

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