旅行みやげってうれしいですか?

旅行

「わざわざありがとう

何よりその気持ちがとてもうれしいよ」

旅先からのお土産

私は狭い治療院で皆さんの治療にあたっています

ですので、広い世界に触れる事が出来る旅先のお話をおうかがいすることは、本当に大好きです

 

でも、この物語の主人公の庄司くんは勝手が違うみたいですね

さて、みなさんは旅先のお土産、どのうように御感じになりますか?

THE 観光地みやげ

庄司は観光地の場所が一目でわかるキーホルダーを指でつまんでブラブラさせていた

職場の同僚が休暇の旅行先から帰ってきた

彼は職場のみんなに嬉しそうにを配っている

誰もがみんな愛想笑いをして困っているのが分かった

ありがた迷惑

これどうやって使うんだよ

自分のカギに使う?

カバンに下げる?

自転車のカギに、とかアリ?

庄司はため息をついた

自分なら絶対に買わない

使い道もない

捨てるという選択肢すら頭によぎる

とはいえ同僚からの頂きもの

マジで困るんだけど

本気で感謝する人

庄司の目に先輩の由紀がプレゼントをもらっている様子が映る

由紀は驚きながらキーホルダーを手にしている

由紀は同僚に矢継ぎ早に旅行先の事を聞く

2人ともとても嬉しそうに見える

お土産の本当の価値

由紀はキーホルダーを見つめて笑顔だ

庄司は由紀に話しかけた

「そんなにキーホルダー欲しかったんすか。」

「別に必要じゃないけど。」

「でもすごい嬉しそうっすよね。」

「うれしいに決まってるじゃん。」

「え、使い道ゼロっすよ!そのキーホルダー!」

由紀はニッコリ笑って庄司にこたえる

「旅行って限られた時間で楽しむものなんだよ

その大切な時間の中で、みんなへのプレゼントを考えてくれたんだよ

荷物だってスーツケースがパンパンだよ

そこにスペースを作ってわざわざここまで運んで手渡してくれたんだよ

その気持ち、うれしくない?」

庄司は貰った物の価値しか考えてなかった自分に気づいた

由紀は笑顔でこう言った

「だからいつも思うの

わざわざありがとう

何よりその気持ちがとてもうれしいよってね。」

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます

こころが変われば世界が変わる

人生のこの瞬間に感謝を

 

 「このストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。」

コメント

タイトルとURLをコピーしました