優しい自分で損をしている人へ

スポーツ

ありがとう

いつまでも友達でいてね

みんな優しい人が好き

好きな人のタイプは?

この質問でダントツのトップは

『優しい人』

自分に優しくしてくれる人は素敵ですね

ん、ちょっと待って

でも優しい人はいつも与えるだけ?

あなたはそんな優しい人でいて、損をしてるって思ったりしませんか?

誰が最後まで残るかな?

小学2年生のあっちゃんとまーちゃんは大の仲良しだった

あっちゃんは小柄だけどスポーツ万能で、学年の運動会では徒競走で男子を差し置いて優勝する実力者

まーちゃんは勉強、運動はもちろん、バレエやピアノも習っていてクラスメイトの男女共に好かれる元気な子でした

2人はとても仲が良かったです

と同時に、スポーツではお互いに負けたくないというライバルでもありました

ある日、クラスのPEの授業(今は体育とは言わないのですね)で縄跳びをすることになりました

全員で飛び始め、失敗したらその場ですわる

皆さんも子供時代にそんなチャレンジ縄跳びしませんでしたか?

アクシデント

この日は少しだけ勝手が違いました

まーちゃんが足を痛めていたのです

人気者のまーちゃんです、クラスのみんなが足の事を心配します

でもまーちゃんはチャレンジ縄跳びに参加すると決めました

やさしさが理由で負ける

チャレンジ縄跳びが間もなく始まります

みんな緊張した面持ちです

用意

スタート!

小学2年生です、最初の10秒で半分以上が脱落です

1分経過

残りは10人もいません

2分経過

残り5人です

3分経過

残り3人、あっちゃん、まーちゃんも残っています

そして、もう一人が脱落して残りはライバルの2人に

すると、足のケガを知っているクラスのみんながまーちゃんを応援します

あっちゃんにもその声が聞こえます

まーちゃんがバランスを崩しながら跳び続けてるのが、あっちゃんの目に映ります

あっちゃんは急に体が重くなり、跳ぶ力が抜けていきます

3分45秒

「あっ!」

あっちゃんは縄跳びに足を引っかけました

その刹那に遅れてまーちゃんも

わーーーー!

クラスのみんながまーちゃんに拍手を送ります

あっちゃんは引っ掛かった足先をただただ見つめるだけでした

誰かはきっと気付いてくれる

後日、まーちゃんとそのお父さんがあっちゃんと会いました

「あっちゃんはいつもなら5分は余裕でしょ

まーちゃんの足を心配してわざと負けてくれたの?」

あっちゃんは首を振って足先を見ながら言います

「ちがうよ

足に引っ掛かっただけ

まーちゃんがすごかったの・・・」

まーちゃんパパは

「そうなんだ

でもありがとうね

いつまでもまーちゃんの友達でいてね。」

それを見ていたまーちゃんが、あっちゃんに覆いかぶさるようにしがみついた

「ズットモだよ!」

二人は満面の笑顔だった

 

最後までお読みいただきありがとうございます

こころが変われば世界が変わる

人生のこの瞬間に感謝を

 

 

「このストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。」

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