『SPY×FAMILY』11巻で描かれたビリーの過去と人間性に迫る!物語から伝わる感動とメッセージとは?

エンターテイメント作品

奪うより与えろ

足を引っ張りあうんじゃなく

手を差しのべ合え

 

パパがそう教えてくれたから

私は

こんな自分に誇りをもってるのです

出典:『SPY×FAMILY』11巻MISSIN:74より

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大きな変化を迎えている世界情勢

皆さんは今の『時代の風』をどう感じますか?

新型コロナが世界で猛威を振るってから

『大きく世界が変わった』

そう感じませんか

みんなが普通に幸せで『こころ豊か』な暮らしをする

その普通のハードルがとても高くなりました

 

注意

これから先、漫画『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)のネタバレを含みます

作品を鑑賞予定、内容を少しでも知りたくない方はそっとページを閉じて下さい

『SPY×FAMILY』11巻

私の8歳の娘のお気に入りの漫画です

以前にもご紹介させていただいたことがあります

 

お父さんは大事な家族の防波堤←クリック

 

最新刊の11巻もすぐに購入しました

テストで100点取ったからだと胸を張って私に説明しました

言葉遣いもアニメのアーニャ嬢っぽいのが最近は気になります

 

さて、

娘が読み終わるのを待って、私も手に取りました

読みだしたら途切れることなく最後まで引き込まれます

シリアス、ギャグ、コメディ、ハートウォーム

これらが素晴らしいバランスで展開していきます

そして忘れてならないのは

 

『現代社会が抱える問題の提起』

 

これを押し付けたり、辛気臭くなく組み込む味付けは、

『遠藤達哉先生』の真骨頂です

ただし、この11巻はかなり攻めた内容で驚きました

現代社会が抱える問題を提起

これまでも、秘密警察などを扱って、政府の支配的な構図はありました

しかし、それも東西の緊張の中で体制を維持するための、やむを得ない選択

そういった印象でした

 

そして、10巻の黄昏(たそがれ)誕生につながった戦争突入の『カタルシス』

人の生き死にを重く扱う内容にチェンジした時は心底驚きました

今後の『殺し屋ヨル』さんが撒き散らす『死』が漫画特有の記号と区別できるかが心配です

 

そして、今回の11巻

何の非もない善良な市民代表を『テロリスト』のキャラとして登場させました

善良な市民がテロリストに

作中の『ビリー』は冷酷無比なキャラとして登場してきた

ショットガンの引き金を引くのも躊躇がない

バスの車内の秩序を保つために

 

『アーニャの首に無線式の爆弾を装着した』

 

根っからの『テロリスト』として描かれた『ビリー』

しかし、ここから勝手が変わってくる

 

この首に巻かれた爆弾

実は、

『火薬も何も詰まってないフェイク』

 

『ビリー』という男が典型的な分かりやすい悪役でない空気が漂う

『ビリー』の要求は2つ

  • 獄中にいる『赤いサーカス』17人の同志の釈放
  • 彼らを含めた全員の他国への亡命

 

その対比として、『オスタニア国家保安局』のキャラクターが登場します

『オスタニア国家保安局の描写』

  • テロリストとは交渉しない
  • 『国家体制を守る』が市民の生命財産より優先する
  • すでにビリーの仲間は『獄中で死亡している』

 

ここからビリーの過去と人となりが回想されます

『テロリスト・ビリーの誕生』

  • 学生運動に参加していた娘が政府の鎮圧で殺された
  • ビリーはもともとは『赤いサーカス』の主張に共感していなかった
  • 娘が殺され、その死と『想い』を無駄にしたくない、もしくは政府への恨みからテロリストへ

テロリストとして描かれた「ビリー」

実は自分自身も傷つき、

悲しみや怒りから行動に移ったことが明かされます

 

そして、極めつけは、娘『ビディ』との回想のシーンです

 

傷だらけのビディ

その理由はノラ猫にエサをあげるためだ

なぜ彼女が傷だらけなのか?

それは弱い猫にエサを与えるために強い猫を抑えつけたためだ

そして、その与えたエサは

自分たちの少ない備蓄の食料だった

 

そして、ビディは語る

奪うより与えろ

足を引っ張りあうんじゃなく

手を差しのべ合え

 

パパがそう教えてくれたから

私は

こんな自分に誇りをもってるのです

出典:『SPY×FAMILY』11巻MISSIN:74より

コマの絵は軍服のビリーと家族

メッセージは平和

私は流れる涙を止める事が出来ませんでした

 

『遠藤達哉』先生の描く広く深い『世界』と『想い』に是非触れてください

皆さんの心にはどんな『想い』が残るでしょうか

 

最後までお読みいただきありがとうございます

こころが変われば世界が変わる

人生のこの瞬間に感謝を

 

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